「コロナショック・サバイバル」日本経済復興計画は経営者、銀行マン必読

経済

著者紹介

著者の冨山和彦氏は、東大法学部卒業後、ボストンコンサルティングを経て、産業再生機構COOを務めた。これまで、カネボウ、JAL等の再生案件を手掛けてきており、現在は経営共創基盤にて地方バス会社の再生を行う等、企業再生のプロフェッショナルである。その冨山氏が語る、コロナショックへの対象法は、銀行マンである私にとっても興味深く、また経営者は当然必読のものと思われる。

L(ローカル)→G(グローバル)→F(金融)へと時間差で襲い掛かる

第1波 日本のGDPの7割、雇用の8割を占めるローカル産業(飲食、観光、小売)において、外出自粛から需要が消滅。

第2波 グローバル型大企業へ波及 各地で第1波が襲い、その結果L型産業の需要が消滅。その収入減少等から、様々な製品、サービスへの需要が減少。例えば、トヨタ自動車は自動車販売の減少から売り上げ、利益とも減少の見通し。コマツも、世界的な投資需要減少から、建機・工作機械とも需要が減少。

第3波 ソルベンシー・逆石油ショックによる金融危機 第1波・第2波により、金融機関の不良債権比率が上昇すれば、金融機関は融資に慎重になる。また経営不安の金融機関が出れば、金融不安も招く。そうなると、事態は急激に悪化する。金融収縮による経済危機である。これまで、リーマンショック時と違い、金融機関は安定していると言われいたが、一気に状況は変わる。また、最近問題視されるCLOにおいて、アメリカのシェール企業の債券が多く含まれるが、原油価格低下により、これらの債券が不良債権化する恐れもある。また、サウジアラビア等の産油国の国家ファンドが、財政収支の穴埋めとして、保有株式の売却に至る可能性もある。

経営者の心得

①最悪の想定を置き、最善の準備をせよ

②Bad Newsをあらからさまにせよ、信用棄損を恐れるな

③短期的なPL目標は捨て、日繰りのキャッシュ管理が全て

④何を残すか、迅速果敢なトリアージ経営を行う

⑤真のプロを集めて即断即決、朝令暮改

⑥手段に聖域を作るな、法的整理でさえ手段

⑦2種類のお金を用意

要するに、臭いものに蓋をせず、現実をまずきちんと把握する。そして、1日1日のキャッシュフローをきちんと管理して、決して絶やさないようにする。そして、資金繰りは借入とともに、資本性資金の2種類を用意する。そうしないと、負債ばかりでは、元通りならない7割経済では、資金ショートしてしまう。

経営者のべからず集め

 ①見たい現実を見る経営

 ②精神主義

 ③人望に頼る

 ④衆議に頼る

 ⑤敗戦時のアリバイ作りに走る

 ⑥情理に流される

 ⑦空気を読む

 ようするに、いい格好をしたり、みんなに相談して自分の責任にならないようにするやり方では、太刀打ち出来ないということ。現時点でベストと思われる手法を、朝令暮改になることを恐れずに、実行し、PDCAを回すことが必要である。

私の感想としては、現状は融資でみんな1息ついているかもしれないが、これは最初で最後である。国もそう余裕はない。次は、返済計画や経営計画を厳しく聞かれる。その時、十分に回答できなければ万事休すだ、次も融資が受けられると思ってはいけない

この本も参考に、厳しい局面を乗り切っていきたい。

There is a will,there is a way!

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