本日の投稿
本日は、ロシア制裁の影響を受けた、三菱商事の株価について投稿します。
同社に投資していて不安と言う方や投資する好機ではと考えている人に参考になれば幸いです。
足元の指標
三菱商事は、言わずと知れた我が国最大の総合商社ですね。
とは言え、近年ではエネルギー等の資源関連ばかりでなく、その他事業分野も大きく伸びてきています。
足元の指標は、PER6.89倍、PBR0.98倍、配当利回り3.67%です。
足元の業績は大きく伸びて過去最高の決算が予想されています。
要因は、市況系以外の事業系が大きく伸びたことにあります。

ロシア制裁の影響は
ロシア制裁の影響としては、三井物産と同様に、サハリンでの天然ガスプロジェクトへの影響が考えられます。
上記で見ると、市況系は利益の約28%を占めています。
さらにその市況系のうち、天然ガスの割合は10%程度となっています。
サハリンへの依存度はさらに低く、天然ガスのうち10%程度と思われます。
ということは、サハリンの利益貢献は全体の1%程度というところでしょうか。
また同プロジェクトへは700億円程度出資していると思われ、これが全額減損となる可能性はあります。
その場合でも今期予想利益9000億円に比べれば限定的と言えます。


将来株価は
以下は過去10年間の実績です。
足元の好業績は考慮していません。
それでもBPSは平均成長率5.2%です。このペースで行けば、10年後にはBPS6310円となります。
その場合のEPSは、10年平均のROE7.3%で考えれば460円です。
また2020年のROE9.9%で考えれば623円です。(同社の10%以上のROEを目標としている)
各々EPSで、10年平均PERである9.9を掛けると、株価は4570円~6195円となります。
もし今後資源高が続けば、ロシアでの影響を考慮しても更なる株価の上値余地が期待できます。

対応は
ロシアへの制裁を受けて株価は伸び悩んでいます。
しかし現在の株価は、将来価値を考えれば高いとは言えず、売る理由はないと考えます。
むしろ株価が落ち着けば買い対応でも良いと考えています。
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