本日の投稿
本日は、ロシアへの制裁を受けた日本たばこ産業の株価にについて投稿します。
今後、同社の株価がどうなるのか不安と言う方に参考になれば幸いです。
足元の指標
日本たばこ産業は、国内唯一のたばこメーカーです。
また財務大臣が33.3%の株式を保有しています。
海外での売上高は62%もあり、同社の事業を支えています。
今般のロシア制裁により、その稼ぎ頭である海外事業のうちロシア事業が痛手を負う可能性があり、株価は下落しています。
足元の指標は、PER10.57倍、PBR1.34倍、配当利回り7.08%となっています。
下図を見ると、国内たばこの営業利益は1,824億円に対して、海外たばこは4,544億円となっています。


ロシア制裁の影響は
では仮にロシア制裁により、ロシア国内でのたばこ事業が一切行えないとなった場合は、どの程度の影響があるのでしょうか?
海外たばこ事業はたばこ事業全体のうち約80%を占めています。
そのうちのロシア関連はどの程度を占めるのでしょうか?
以下を見れば、約23%程度であると分かります。
するとたばこ事業の80%を占める海外の約23%ですから、ロシアタバコ事業の利益は全体の18%程度となります。
この18%の利益が無くなったとすれば、現在の予想EPS190円×(100ー18)%=修正後EPS156円となります。
すると修正PERは13.6倍となります。
現在の1株配当は150円ですから、もしEPS156円が確保されれば、ギリギリで配当は維持できるかもしれません。

過去の指標から将来株価を求める
10年間のBPS成長率は5.2%です。
ただEPS成長は横ばいです。
PERの平均は16.3であり、修正後のPER13.6倍はまずまずというところでしょうか。
今後の株価予想に当たっては、ロシアを除く海外でのシェア拡大・価格引き上げの効果により、徐々に株価が上昇するとの前提で考えます。
10年後のBPSは平均成長率5.2%で考えると2353円となります。
そして保守的に直近のROE12.2%でEPSを求めると288円となります。
保守的にPER12倍とすれば3,456円、PER16倍とすれば4,608円となります。

対応は
たばこは、習慣性の強い物であり、不況期でも売り上げが読みやすいことが特徴です。
そしてロシアでの影響をフルに考えても、将来の株価は現在の株価よりも高いと考えられます。
よって株価が下げたところでは買いでも良いと考えます。
Where there is a will, there is a way!
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