ドルの実質為替レート
以下の様に、取引品目にもよりますが、米ドルは2割程度割高となっています。

一方で円は割安です。

ということは、昨今のコンセサスでは、米利上げでドル高円安の論調が多い様に見えますが、本当に正しいのでしょうか?
上記の数値からは、逆に円高ドル安となっても不思議ではないように思えます。
(消費者物価指数ベースの実質為替レート推移)

前回の利上げ局面
前回の利上げ局面でも、今般同様にドルは割高でした。
そして利上げが開始されると、それまでの円安ドル高の流れが変わり、20%もの円高ドル安に転じました。
これは、割高なドルが修正されるとともに、それまでの利上げによるドル高の流れが出尽くしによる反落効果があったものと考えられます。(いわゆるBuy the Rumor Sell the Fact)
(前回の利上げ局面のドル円のチャート)

今回はどの程度の円高
よって今回も利上げが開始されると、流れが逆転し、円高ドル安となる可能性が考えられます。
その場合、前回同様に20%程度円高になるとすれば、100円割れも考えられることになります。
また、米国の経常赤字が最大規模に膨らんでいることも、この見方をサポートします。
するとリスクシナリオとして、米国株安、円高によるダブルパンチ、かつ日本株安となることも考えられます。
よって投資家は今後より、慎重な姿勢が求められそうです。
まとめ
ドルは割高であり、円は割安な状態になります。
どの様の状況にあった2015年頃の前回利上げ局面では、ドル円はそれまでと流れが変わり、20%も円高ドル安に動きました。
今回も同様の流れとなれば、ドル円は100円割れも考えられ、株安にも連鎖するリスクシナリオも考えられます。
よって、投資家は今後より慎重な姿勢が求められると思います。
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