日本は格差社会なのか?

経済

ジニ係数の推移

所得の不平等さを示すジニ係数は、所得分配前では近年上昇しています。(下図グラフのピンクの棒)

しかし所得再分配後のジニ係数は横ばいとなっており、近年はさほど悪化していないことが読み取れます。(下図グラフの青棒)

ジニ係数の国際比較

ではジニ係数は国際的にはどの様に推移しているのでしょうか?

各国のジニ係数は総体的には上昇傾向にありますが、その中で日本は中位ぐらいでしょうか。格差が大きくもなく、小さくもないという状況であり、かつ上昇はしていないと言えます。

この点、アメリカは格差がイメージ通り大きく、スウェーデンやノルウェーでは小さいことも読み取れます。

ここからは、日本の格差はさほど大きくはなく、また悪化もしていないと考えられます。

相対的貧困の比率

相対的貧困とは、全世帯人員数のうち等価可処分所得が貧困線(等価可処分所得の中央値の半分の額)を下回る世帯人員数の割合を言います。つまり、所得が真ん中の人の半分以下ということです。

この比率で見ると、日本の相対的貧困率は国際的に見ても高くかつ上昇傾向にあることが読み取れます。

これは、前述の所得再分配後のジニ係数が比較的良好な結果となることと矛盾している様にも思えます。

世代別のジニ係数

下図は、年代別のジニ係数の改善度合いを所得階級別に表したものです。

高齢者の特に低所得者の改善度合いが大きい一方で、若者では相対的に改善度合いが小さく、かつ所得階級が低い層でもほとんど変わらないことが分かります。

つまり、日本は総体的なジニ係数は良好である様に見えるものの、世代間格差が大きく、若者が冷遇されていることが分かります。

具体的には、相対的貧困の家庭の約半分を占める、一人親世帯への再分配が必要です。

岸田総理には、的を絞った効率的な再分配を期待したいものです。

まとめ

日本の格差を表すジニ係数は、所得再分配後では上昇しておらず、かつ国際的にも中位程度であり、総体としては比較的平等な社会と言えます。

しかし、相対的貧困率は国際的も高くかつ上昇傾向あり、その要因は世代間による分配の格差と言えます。

特に相対的貧困の約半分を占める一人親世帯への支援が必要です。

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