これぞアメリカンドリーム
マクドナルドの創業者が如何に現在のマクドナルドの基礎を築いたかを描いた映画です。(以下一部ネタバレを含みます。)
創業者はシェイクの製造機械を全米の飲食店に売るセールスを自営でしていました。それまも飲食店向けの製品を開発し、セールスしますが、鳴かず飛ばずの状態でした。
その時、マクドナルドの原点となるビジネスモデルに出会います。
そしてそのビジネスモデルが作られるまでのストーリーを聞き、それを全米にフランチャイズ化して広めることを提案します。
当初は順調でしたが、業容拡大に伴う資金不足に陥り、あるコンサルタントとの出会いからビジネスモデルの変更を行います。
それはマクドナルドのフランチャイズ店の土地を所有し、それをフランチャイジーに賃貸するというものでした。
まさに現在のマクドナルドのビジネスモデルですね。
これにより、加盟店手数料のみならず、安定した土地賃貸収入を手に入れるとともにフランチャイジーへの支配権も獲得した訳です。
その後、マクドナルドは全米から世界に広まっていきます。
そして創業者は原型となった店舗のオーナーから、「マクドナルド」の権利を買い取りますが、それはある程度のトラブルもあったようです。
また、妻と離婚し、別の女性と再婚する等、様々な変化があったようです。
成功とともに、それなりの困難、変化があったのですね。
感想
①誰でも成功するチャンスはる
創業者は元は鳴かず飛ばずの飲食店向けセールスマンでした。しかし、彼はその中で、全米の飲食店を知り、そのビジネスモデルを知っていました。よってその問題点を理解していたため、マクドナルドの原型に出会った時にその素晴らしさを確信できたのです。
そしてころまでの失敗の経験が、店舗を全米に広めるのに役立ちました。
つまり、普通の人でも成功は可能であり、ただ自分のもっている強みに気づいていない、または活かせていないだけかもしれないということです。
①アイデアは良くても、リスクテイクしないと広まらない。
元のオーナーも数店舗のフランチャイズをしていましたが、それ以上は質の劣化を懸念して行いませんした。
また持病があったこともチャレンジを阻んだのでしょうね。
②チームをつくらなければ、ビジネスは大きくならない。
ビジネスモデルを考える人、資金繰りをする人、経営計画をつくるマネジメント、実際のオペレーションする人等が必要です。
マクドナルドでも土地賃貸を提案したコンサルタントや、若くてやる気のあるフランチャイジーがいなければ、成功は難しかったでしょう。
③ビジネス成功の陰には一定の犠牲も
創業者は永年連れ添った妻と離婚したことは、ビジネスの成功と大きく関係がありそうです。
また元オーナーと経営に関する対立がおこり、最終的には金で解決となりましたが、後味が悪い形となりました。
④日本の中小企業にも示唆に富む内容
多くの日本の中小企業も良いビジネスモデルや、製品を有している企業はたくさんあります。
しかしそれをより広めることに苦労している企業は多いと思います。
その際には一定のリスクをとること、チームをつくることは不可欠だと教えられます。(通常の中小企業では、ビジネスを変化、拡大させるには十分な人材がいない場合が殆どですね。)
また、近年増加している事業承継も、よりビジネスを拡大させるための一案であるということですね。
わが子の様な企業に他人を入れる、あるいは譲るのはツライことかもしれませんが。
同時に、その様な拡大路線はとらず、地道に今のペースでやっていくのも一案ですね。
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