本日の内容
本日は米国のインフレ率更新を受けた、株価、金利の動きについてです。
今後株価はどうなるの不安な方に参考になれば幸いです。
米国のインフレ率
昨日発表された米国の消費者物価指数は7.5%と1982年以来の高い水準でした。
エネルギーや食料の除いたコアでも6.0%でした。
特にエネルギーが27%、ガソリンが40%、新車12.2%、中古車40.5%と高く、さらに食料も7%です。
新車や中古車については、半導体不足による一過性のものと考えられます。
しかしエネルギーについては、米国のシェール業者の増産が進まず、OPECの増産ペースも緩慢なため、一過性ではない可能性があります。
また家賃が4.4%上昇していることも気がかりです。
FRBは年末には2.6%まで落ち着くとしていますが、IMFの予測では4.0%です。

利上げ織り込み
この高インフレ率を受けて、FRBの利上げ織り込みが進んでいます。
3月には0.5%、12月末には2.25%まで急上昇しています。
これは1月に観測記事のあった毎回合連続利上げで1.75%を0.5%上回る水準です。
しかもFRBが中立水準と考える2.5%に近い水準ですので、かなりの織り込み度合いだと考えられます。
FRBの考える年末インフレ率2.6%には近い水準ですが、IMFの4.0%にはまだ開きがあります。
今の水準の織り込みで良いかどうかは、家賃、給料、エネルギーの伸びによりそうです。
(CME FED ウォッチ3月)

(CME FED ウォッチ12月)

株価の反応
長期金利は2.038%と2%台を突破しました。
NASASDAQ100は▲2.33%、S&P500は▲1.81%となりました。
(NASASDAQ100のチャート)

ローソク足は前日の上げを否定する包み陰線にも見えます。
出来高はさほど大きくありません。
20日移動平均線を維持できるかが注目です。
下回れば再度下落を開始する可能性があります。
そうなれば、ここ数日の上げはデッドキャットバウンスであったことになってしまいます。
最後に
米国のインフレ率は30年ぶりの高水準であり、米国の金利も上昇、利上げ織り込みも急速にすすみました。
株価は下落していますが、今後20日移動平均より上を維持できるかに注目していきます。
投資にについては、慎重に積立での投資をけいぞくします。
また銘柄については、ハイテクやグロース株は避け、保守的な銘柄を中心にしていきます。
Where there is a will, there is a way!
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