昨日の雇用統計
非農業部門雇用者数は前月比+67.8万人でした。
失業率は3.8%と前月の4%からさらに低下。
平均時給は+5.1%と前月の5.5%から鈍化しました。
労働参加率は62.3と前月の62.2から上昇しました。
分析
労働参加率の伸びは鈍化しています。前々回61.9→前回62.2→今回62.3

求人件数は依然高止まり、企業は十分な人材を確保出来ていません。

しかし失業者は62万人程度、コロナ前との差は55万人程度しかありません。

全雇用者はコロナ前より200万人も減少しています。
ということは、失業者62万人との差である138万人はどこへ行ったのでしょうか?
おそらくは退職がほとんどでしょう。
これでは労働者の増加による賃金上昇鈍化は希望が薄く、悪性インフレからの景気後退の可能性があります。

感想
一見すると良い内容の様に見えるのですが、平均時給の伸びが依然として高止まりしていることが気がかかりです。
平均時給が高止まりしているのは、アマゾンの倉庫業務に代表されるような、単純労働者の賃金が上昇していることが要因です。
これは悪性のインフレの可能性があります。
これに対しFRBは利上げやQTで対抗しようとしていますが、ウクラナイナ情勢もあり、思ったほど利上げ出来ないのかもしれません。
その場合、インフレはさらに高進し、お金の価値は薄まるばかりです。
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