米国の住宅着工件数
米国の住宅着工件数は1,739千件と、リーマンショック以後では最高を記録しました。
これは、低金利や郊外への移住に伴う需要増加に支えられています。
(住宅着工件数推移)

また、以下の通り住宅着工許可件数も増加しており、当面住宅着工の増加は継続すると思われます。
(住宅着工許可件数推移)

米国の住宅価格指数
ケースシラー住宅価格指数は、以下の通り最高を更新しました。
これはリーマンショック前の数字を20%程度上回る数字です。やはり低金利や需要増加が背景にあると思われます。
(ケースシラー住宅価格指数)

気になるコストアップによる価格上昇
しかし、住宅価格は本当に低金利や需要増加によるものだけなのでしょうか?
以下の通り、木材価格は2006年の前回の住宅価格時よりも、3倍に値上りしており、足元での価格上昇は特に顕著です。
これは、需要増加以上にコストアップによるインフレが起きている可能性があることを示唆しているのではないでしょうか?

パンデミックによる特需があるうちは好調かもしれません。
しかし、それが剥落し、金利が上昇していた場合、木材価格が高止まりしていれば思わぬ減少を招き、また資産価格の下落につながる可能性を考慮しなければならないかもしれません。
あらゆるシナリオは常に準備し、対応を検討し続けたいですね。
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There is a will, there is a way!
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