コロナ発生で、大量の資金供給・・・

澤上篤人氏の「世界経済はもっと荒れるぞ、そして超インフレだ」を読んだ書評です。
昨年の今ころはコロナ禍で大変な状況でしたね、学校は休校になり、緊急事態宣言も発令され、自粛が求められました。
経済活動は停止し、企業収益は大幅に低下、大幅なマイナス成長となりました。
企業は資金繰りに奔走し、個人でも生活困窮者が多く出ました。
そこで、政府の超ど級の資金投入が始まったのです。
企業への資金繰り支援(無担保無利子融資、雇用調整助成金の条件緩和、休業支援金、家賃支援等)、生活者へも失業手当の拡充、生活資金融資、そして何と言っても1人当たり10万円の給付金(総額12兆円)です。
通常であれば、財政赤字の日本でこのような予算は通らないですが、戦争に次ぐ有事ということで、通常は通らないものが簡単に通ってしまいました。
日本に限らず、米国をはじめ世界中で財政が拡大され、その規模は現在約1,000兆円程度にも及んでいます。これは世界のGDPの約10%にも相当する規模です。
それでも困っている人、資金が必要な人はいるので、その資金は世界に吸収されていきました。
バブル発生・・・
コロナに対するワクチンが開発され、欧米を中心にワクチン接種が進んでいます。
経済は回復傾向をたどり、徐々に通常に近づいており、その結果これまで投入された資金がダブつき始めています。
その資金が株式、不動産、ビットコイン等に流れ込んでいるのです。
そして来るバブル崩壊・・・
今回のバブルに対しては、投資家も金利上昇やインフレ警戒が強く、腰が引けたものになっています。
テーパリングや金利上昇により、元々腰が引けている投資家が逃げ出してバブルが崩壊すれば。株式、不動産等のリスク資産は売られる。
そうすると、金融機関に多大な評価損が発生し、融資に消極的となる信用収縮が起きる。
そうすると企業倒産と不良債権が増加する。
しかし各国政府は財政悪化で身動きがとれない。
そうすると中央銀行の信用は低下し、インフレと金利上昇が止まらなくなり、世界経済は大荒れとなる。
その後には希望が・・・
ではそのまま、世界は崩壊するのだろうか?
いやそうではない。
マネー至上主義が崩壊することで、実体経済をベースとしたまとまな企業がどんどん浮上している。
健全な経済の復活だ。
よって、投資家は実体経済に即した、なくてはならない企業に投資することが生き残る術となる。
FIRE生活では投資に失敗は出来ません、悲観的にはならず、本質をみた投資を心掛けたいですね。
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