本日の内容
本日は、少し極端かもしれませんが、1つのリスクシナリオを投稿します。
本日は、第二海援隊の「日本国破産」の書評でもあります。
これまで、その類の書は「おおかみ少年」の様に扱われてきたと思います。
しかし、ここにきて一定のリスクシナリオとして想定すべき時が来ている様に思えます。
コロナ禍でのバラマキ
コロナ禍での緊急対応の名目で、国内では100兆円以上の財政拡大が行われました。
そして国債発行総額の対GDP比率は約260%に。
これは第2次世界大戦後に匹敵るするか、超越するレベルです。
第2次世界大戦後では、新円切り替え、預金封鎖、財産税が実行されました。
そして富裕層は保有する預金の大半を失いました。
今回もこの様な事態が起きるのでしょうか?

気になる新円切り替え
2024年に予定されている新円切り替えがまずは気になります。
新1万円札の肖像は渋沢栄一氏です。
そして第2次世界大戦後に預金封鎖が行われた当時の蔵相はその孫である渋沢敬三氏であったことから、深読みして2024年に財産税、預金封鎖が行われるとする人もいます。
しかし、事前にこの様なショック療法を通知することはあり得ず、2024年に実施されるというのは、非現実的の様に思えます。
また極端な財産税は、憲法29条で保障される財産権の侵害となる可能性があり、憲法改正が必要でしょう。
日銀の連続指値オペから見えること
先日、日銀は10年物国債を0.25%で無制限に買い取るという、連続指値オペを実施するとしました。
以前IMFからは、イールドカーブコントールの目標を10年→5年にする様に意見が出ていたにも関わらず、日銀は10年イールドカーブコントールを維持する意思を明確にしました。
無制限というのがポイントです。
日銀は、無制限に金融緩和すると言っているのです。
足元では、携帯電話料金の除けば実質1.5%程度のインフレになっているにも関わらずです。
この点、FRBは米国のインフレ率が7.5%となったことを受け、急速にタカ派に傾斜しており、急速なペースでの利上げが見込まれます。
つまり、日米の長期金利差は拡大し、円安ドル高が進行する可能性があります。
するとさらなるインフレ進行を招きます。
その時、日銀はFRBの様に利上げを行うのでしょうか?
利上げしないでしょう、というよりも出来ないと言った方が良いかもしれません。
何故ならば、国債の金利が上昇すれば財政赤字が拡大してしますからです。
さらに、日本国債価格の下落により、日銀が債務超過となることも考えられます。
とすすれば、日本国債の格下げ→利率上昇→財政赤字拡大とさらなるスパイラルに陥ってしまします。
打つ手は
とすれば、もはや資本規制しかないでしょう。
具体的には、預金封鎖、外国送金停止等です。
その間に、円安やインフレが進行し、通貨価値が下落し、日本国債の返済負担が軽減されるという流れが見えます。
タイミングとしては2024年でないとすれば、CBDCが普及しそうな2026年頃があやしく思えます。
あらたなCDBCは、貯蓄機能がないものとなる可能性が考えられます。
そして旧通貨と等価交換できる保証はありません。(等価交換出来るならば、CDBCを導入しても現在の富の偏在という弊害は解消されない)
対応は
鉄板なのは、金現物を保有することです。金は太古より価値を維持してきており、埋蔵量も限定されています。しかも年々採掘コストは上昇している様です。
そして外国資産を持つこと。但し、米ドルでも預金は危険かもしれません。何故ならば、CDBCは国際的な枠組みで導入されることが考えられ、その場合は米ドルでさえもその枠組みに移行する可能性があるからです。
あとは株式を持つことです。第2次世界大戦後の預金封鎖の中でも、株式市場は開いていて、株価も上昇していたのです。これは、第1次世界大戦後のドイツも同様です。株式に財産税を課すことも考えにくいでしょう。そうすれば、株式市場が暴落し、不景気になってしまうからです。そうすれば、年金も吹き飛びます。
不動産をもつことも考えられます。しかし流動性の面では株式に劣後するかもしれません。
最後に
本日はリスクシナリオについて投稿しました。
実現するかどうかは分かりませんが、投資家としては最悪の事態も想定して投資行動をとるべきでしょう。
Where there is a will, there is a way!
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