成毛眞氏の「2040年の未来予測」を読んでの感想をもとに以下記述します。
テクノロジーの進歩だけが世界を明るくする
現在の世界では、100年前では信じられないほど技術の進歩が目覚ましい。
具体的には、5G、AI、ゲノム、材料科学、クラウドコンピューティング、3Dプリンティング、自動運転等々
これからの進歩は指数関数的であり、しかも相互に関係し、互いの進歩を促進させる面が特徴的だ。
これにより、2040年には、自動運転や空飛ぶ車、無人店舗が可能となる。
また、遠隔診療や薬の処方の最適化、再生医療によるアルツハイマー病治療など、新しい診療や治療が実現される。ガンもクリスパーキャスという技術により治療可能となる。
負の側面(年金、税金、医療費)
2040年の日本は高齢化しており、年金のこれまでの支給水準を維持するのは困難である。
また医療費の高騰も課題となる。しかし、前述の医療技術の向上により、劇的に医療費を下げることが可能になるかもしれない。
いずれにしても、すでに日本政府はGDPの260%超の負債を抱えており、どこかで財政を見直す必要があると思われる。
具体的には、年金の支給水準の見直し、医療費の見直し、またベーシックインカム導入による社会保障や税の見直しである。
医療費については既に、高齢者負担増加等で、見直しは始まっている。
ベーシックインカム導入には収入の捕捉が必要であるが、マイナンバー導入により実現可能性は高まっている。
もし導入できれば、政策コストの大幅な削減と政策効果の向上が同時に図られる。
また退職金は支払う義務があるものではなく、今後さらなる減少や廃止議論もあり得る。
となれば公務員の退職金についても見直し議論が出る可能性があるのではないか。
天災について
①温暖化による飢餓
②水不足による核戦争
③南海トラフ地震
④富士山噴火
日本人としては、特に③④が特に気掛かりだ。
もし、富士山噴火や南海トラフ地震が起きれば、首都東京は壊滅して当面機能せず、株価や不動産価格も暴落する。
なんと言っても、復興するに堪えうる財政がなく、財政が逼迫する。
とはいえ、IMFの支援等により、立ち直る可能性はある。
南海トラフ地震は30年以内に70~80%で起き、死者は233万人、全壊する建物は209万棟にも及ぶと言われる。
また、富士山噴火は最後に起きたのは1707年だ。一方で1783年に噴火した浅間山は2019年より小規模噴火している。
よって富士山噴火が起きる可能性は否定できない。富士山は300年間噴火していないが、歴史的には逆に珍しい状況だ。
前回の噴火では、噴火は16日間続き、火山灰は東京から千葉県まで降り、5センチほど積もった。現在それが起きれば、交通の麻痺はもちろん、停電、農作物壊滅し、その影響は長期化する。
投資にも、FIRE生活にも未来予測は必要であり、特にリスクシナリオは危機管理のためにも重要で、普段からどう対処や準備をするか検討しておきたいですね。
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