死ぬ時が一番金持ち
ビル・パーキンス氏著書、「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」の書評です。
FRBの調査によれば、世帯主が45歳の世帯の純資産は12万4000ドルであり、これは年齢とともに上がっていく。
そして、75歳では約25万ドルにも上る。
人は自分の資産を使い始めるのが非常に遅く、60代から90第までの退職全体で支出と収入が1:1。つまり、退職しても資産には手を付けないという傾向。
資産額の多い人は、20年後または死ぬまでにその11.8%しか使っていない。
資産の少ない人は、使う割合は高いが、それでも退職後の18年間で25%しか減っていない。
全退職者の1/3が、退職後に資産を増やしている。
退職後も安定した年金がある世帯は、退職後の18年間で使った資産はわずか4%。
体力は衰えていく
しかしお金を使って、楽しみや喜びを見出す能力は年々衰えていく。
その能力は45歳ころから急激に落ち始め、75歳時点では相当に低くなっている。
高齢になると、体力や意欲が落ちるからだ。
ゆえに、高齢者の資産額は増える傾向にあるのだ。
人生で後悔する2つのこと
アメリカで、死を前にした後悔のうち最も多いことは、以下の2つだ。
①もっと自分らしく、リスクとって挑戦すればよかった
②あんなに働き過ぎなければよかった
つまり、若い時の貴重な時間を犠牲にして、老後に使いきれないお金を用意しても、後悔するだけなのだ。
人生は思い出つくり
人生は経験や思い出の総和であり、死ぬときに後悔しないのは充実した思い出が詰まった人生だ。
特に若い時の思い出は、その後その記憶自体が思い出の配当をもたらし、福利的に人生の効用を高める。
かといって全てを経験につぎ込むわけにもいかない。
つまり、アリとキリギリスの生き方で言えば、その中間あたりを目指すのが妥当。
また子供への相続についても、死ぬまで延ばす必要はなく、子供が25歳~35歳くらいの時に渡すのが適切だ。
その方が子供がそれを有効に活用出来るからだ。
タイムバスケットを作ろう
これまでのことを念頭に、今後の人生を5年ごとに切り、それぞれにやりたいことをいれたタイムバスケットを作る。
そうすると気づくのは、若い時に入れるものが多く、どうしても高齢時には少なくなってしまうということだ。
また映画を見る、本を読むといったことは高齢でも出来るため、そういう事項は高齢時でも良い気がする。
やりたいことが新たにできたり、また変わった場合はどんどんアップデートしていけばよいであろう。
FIRE生活には重要な示唆が富んでおり、必読の一書と言えるでしょう。
Where there is a will, there is a way!
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