スマホ脳とは
アンデシュ・ハンセン氏の「スマホ脳」についての書評です。
スマホ脳とは、常にスマホをチェックしてしてしまうことで、目の前の集中力を発揮すべき事柄に集中できない状態を指しています。
例えば、スマホを触りながら勉強しているグループと、勉強のみをしているグループでは、その理解度に大きな差が生じたのです。また、誰かと会話している時でも、スマホを時折いじっていると、相手の話をあまり理解していないことが多いのです。さらには、実際にはいじっていなかったとしても、目の入る場所にスマホがあるだけで、注意力が削がれてしますのです。
何故、この様なことが起きるのでしょうか?
古代の人類の生活
人類が誕生してから永い年月が経っていますが、現在の生活様式になったのはごく最近のことです。つまり、私たちの脳は、現代の生活様式に適応していないのです。そのため、あらたなものであるスマホにも上手く対応出来ないのは、当然と言えば当然です。
古代の人類は、ジャングルを歩き、食べ物を一日中探し回っていました。そして、ジャングルの茂みの中から襲ってくる肉食動物にも常に警戒をしなければならなかったのです。
そのため、人類は食べ物がある時に食べられるだけ食べてカロリーを貯蔵するという脂肪という機能を発達させました。このことにより、食べ物が無い時は、貯蔵された脂肪をエネルギーに分解し、飢えを凌ぐことが出来たのです。しかし、現代では、食べ物が無いということは殆どありません。そうであるにも関わらず、人間は食べ物を見ると、食べられる食べて脂肪として貯蔵したいと思ってしまうのです。そして、その事が、カロリー摂取過剰となり、肥満や成人病への繋がっていくのです。
また人類は常に茂みの物音に意識しながら、肉食動物を警戒した個体が生き残ったのですが、これは現代で言えば、周りの些細な事にも敏感に反応してしまうという欠点にも繋がります。よって、人はスマホの着信音が気になり、さらにはその存在そのものが気になってしまうのです。結果、多くの人のスマホ利用時間は1日に4時間程度にも上り、またそれは子供にまで及んでいます。
その間には脳内でドーパミンが分泌されているために、どんどんエスカレートしてしまう構造にあるのです。甘い物を食べると、さらに食べたくなるのと同じ構造ですね。
もっと言えば、気になってしまうというよりは、FacebookやGoogleは、人間の習性を理解しており、その習性を逆手にとって、人の脳をハッキングしているのです。
対応は
対応策としては、以下の様なことになるそうです。
①スマホの利用時間は1日2時間とする。
②一定時間、電源を落とし、一切利用しない時間帯をつくる。
③練る1時間程度前からは、スマホの画面を見ない、また寝室にはスマホを持ち込まない。
まとめ
人間は古代生活様式にマッチした脳を保有しており、現在文明の利器であるスマホには対応出来ていません。
何も考えずに利用していると、長時間りようすることとなり、時間の無駄につながり、またひいてはIT大手にハッキングされている状況にもなりかねません。
せっかくFIREしても、その貴重な時間をハッキングされていては意味がありませんね。
私も利用時間は2時間以内とし、寝室には持ち来ないようにしたいと思います。
Where there is a will, there is a way!
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